女性経営者・女性フリーランスのオンラインコミュニティ「ホクレア」は、クルーメンバーをX(旧Twitter)スペースに迎えて、仕事のこと、働き方のことをお聞きするイベントを定期開催しています。
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今回のクルーインタビューには、ちひろさんに登場いただきました。ちひろさんは会社員からフリーランス、そして今はご自身の事業立ち上げを志しながらも、より良い働き方を探求されています。これまでのお仕事や転機の話、ホクレアの活用法などを伺いました!
(聞き手:コミュニティマネージャー Yurikaさん)

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ちひろさん
学び・対話の場の企画

暮らしとはたらくがゆるやかに事業づくりにチャレンジ中。会社員、フリーランスを経て、夫の海外赴任帯同&出産に伴い、一旦専業主婦に。3年前から再び始動。8才5才姉妹の母。


次は自分が誰かの転機に。フリーランスになると決めた直感


ーー今のお仕事と、今までの経歴を教えてください。

メインの仕事は、非営利型株式会社ポラリスの学び事業のディレクターです。業務委託で働いて3、4年になります。働き始めたきっかけは、ポラリスが行っていた講座を受講したことでした。講座期間が終わっても学びを続けたかったので、有志で受講後の学びの場を立ち上げたんです。そしたら、今度は講座を作る側に参加しないかと声をかけられて、運営側に入ることになりました。そこから徐々に関わる量が増えて今に至ります。

育児離職を挟んで、その前は、自由大学という社会人向けの多様な学びの場を展開しているスクールで、企画運営に取り組んでいました。自由大学でもやはりフリーランスとして働いていたのですが、その前は会社員だったんです。大学卒業後にIT企業に3年勤めたのち、求人情報サイトの運営会社に5年、営業企画として通算8年、企業勤めをしていました。

――会社員からフリーランスになったきっかけはどんなことでしたか?

ポラリスと同じパターンですが、自由大学の講座を受講して、「こういう仕事いいな。こういう場を作ることに関わりたいな」と思ったのが、フリーランスに転身したきっかけです。

実はそのとき、求人情報サイトの会社に在籍していたのですが、バーンアウトに近い状態になっていて、今後のキャリアや転職先についてもいろいろ悩んでいたんです。それまでも、壁に突き当たったときは、何かの講座で学びを得て、いろんな人と出会い、視点を変えて乗り越えてきたという、学びの場が転機になることが何度もあったので、次は自分が誰かの転機になるというのも良いのではないかという直感がありました。そして、そこで働ける確約もないまま会社を辞めて、半ば押しかけのような感じで働き始めたという経緯です。

当時、自由大学は、立ち上げの第2フェーズぐらいだったでしょうか。運営メンバーも少なく、広報活動にまで手が回っていなかったので、まだ低かった認知度を向上させることを目標に、ひたすらTwitterを投稿してイベントの告知をしたり、受講レポートを書いたりしていました。あとは、イベントや講座のアイディア出しから運営まで、できることはなんでもやるというスタイルで、最初はほぼボランティアで働いていましたね。

そのあと、キュレーターという立場で講座をプロデュースするようになり、日本酒講座と占い講座、服のスタイリング講座などを担当していました。ちなみに、自由大学では、教える人と、プロデューサーや編集者の役割を担うキュレーターの2人で講座を作ります。その講座の受講者数によって、先生とキュレーターに成功報酬が入るという仕組みです。

受講者の楽しむ顔が一番のやりがい


ーー営業企画の経験が活きそうな仕事ですね!
仕事でやりがいを感じるとき、楽しいときはどんなときでしょうか?



「こういうことを教えたい」「これを一緒に考えたい!」という熱い想いを持った方と、講座やセミナーを一緒に企画して作り上げていくのがとても面白いと感じています。一番やりがいを感じるのは、自分たちで企画した講座に、受講者がハマったときですね。その瞬間、パッと顔が変わるんです。面白いって顔になるんですよ。その姿を「よしよし、みんな楽しんでるぞ」と、ほくほくしながら横から見ているのが大好きです。

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ーーやりがいを感じて打ち込んでいらっしゃる姿が思い浮かぶのですが、学びの場を企画運営するときに、不安や落ち込みなどを感じることはありますか?

今ではあまりないのですが、講座の企画をしているときに不安になることもあります。
自由大学が展開する学びの場というのは、自ら問いを立てて、答えのないものをみんなで探求していこうという、いわゆる探究学習の走りみたいなスタイルだったんですね。都市創造学とか、未来の働き方を作るとか、参加者で話し合って答えを探求するとはいえ、はっきりとした答えが出るような問いではないので、考え方によっては、何かを得ることができると申込時点では言い切れない講座も多くあったんです。当時の私は、そういった講座の企画に惹かれつつも踏み込むことができませんでした。今思うと、やはり怖かったんですね。スキルや知識のようなわかりやすい成果物を持ち帰れる講座でないと、高い受講料を払った参加者が納得してくれないのではないかという不安があったんです。

求められる学びや私自身の変化も影響してか、今では、答えは求めず参加者同士が対話する講座を企画することへの恐れが減りました。それはきっと、自由大学の卒業生や、ポラリスの講座を受講された方から、「あそこで人生変わったんです!」など、嬉しいコメントをいただくこともあり、学びにくる人たちが期待しているのは知識を得ることだけではないということがわかりました。自分は受講者が求める場を作れていたという実感が積み重なり、自信に繋がったんだと思います。

相互メンタリングが事業アイデア言語化の助けに


ーーホクレアを知ったときの印象と、乗船を決めた理由を教えてください。

ポラリスとオノリナさんの繋がりがあって、ホクレアを知りました。そのときはまだ、自分の事業を立ち上げようとは思っていなかったので、ホクレアのコンセプトは遠い世界の話という感じでした。
心境の変化があったのは、ポラリスと関わり始めたときにまだ1歳だった次女が、今年年中になったからです。もう少しギアを上げて自分で仕事を作っていきたいなと思い始めたので、女性経営者向けってハードル高そうだけどやってみよう!と飛び込みました。乗船を決めるまで一年はモヤモヤしていたんですけどね(笑)。

――ハードルが高そうに見えたんですね!?実際に乗船してみてどうでしたか?
気に入っているところや活用しているところも教えてください。


乗船して良かったと感じることの一つは、普段出会えないような人に出会えるというところです。一緒に仕事をしている人やプライベートで会う人は、どうしても、自分と近い価値観を持った人になりがちですが、ホクレアでは、仕事も考えも全く違う人に出会えるので、視野が広がります。

活用しているところは、相互メンタリングやignite! ですね。目標や課題を立てて、宣言して、振り返るというサイクルを回しながら、考えていることを言語化するので、モヤッとした部分も自覚できます。今までは、言語化が大切だと分かってはいても、ひとりだとなかなかその時間を取ることができませんでしたが、ホクレアに入ってからは、相互メンタリングの準備に15分程度考える時間を取るだけなのですが、ずいぶん頭の中が整理されてきたと感じます。
あとは、他のクルーメンバーからコメントやリアクションをもらえるので、一緒に頑張っている仲間がいると感じられてとても励みになります。

12月に販売を開始した「“暮らし”と“はたらく”がゆるやかに繋がる生き方」をテーマにしたZINEの制作にも、ignite!を活用しました。ZINEは誰かに頼まれたわけではなく、自分で作ると決めたもの。インタビューから執筆、デザインまですべて一人でやりました。作業するのは1人ですが、ignite!で宣言することで、孤独にならずにメンバーの励ましを受けながら完成させることができました。また、制作プロセスで悩んだ時に相談に乗ってもらえたことも心強かったです。

「ZINE制作日誌」ちひろさんのnoteより
こちらで販売中です

――相互メンタリングはホクレアのこだわりでもあるので、そう言っていただけると嬉しいです!
ちひろさんの今後の野望や展望を教えてください。

プライベートでも仕事でも学びに携わってきたので、その経験を事業として形にしようとホクレアに入ったのですが、最近、その事業とは別に、他にもやれることがあるのではないかと考えています。私が学びに興味があるのも、知りたいという気持ちからきているので、やはり自分のやりたいという気持ちを大事にしたいと思うようになりました。

すぐ仕事になるか、何年経っても仕事にならないのかはわからないのですが、やりたいと思ったことに色々と手を出しながら、種まきをしながら、少し遊ぼうかと思っています。
遊びでも仕事でも、自分が楽しいと感じることしか長続きしないですよね。なので、撒いた種から「楽しい」の芽が大きくなったものを見つけて、それを仕事として長く続けていけたらと思っています。



ちひろさん、ありがとうございました!
遊びながら続けられることを見つけるというお話、とても印象的でした。種まきの話もどうなるか気になるので、いつか伺えればと思います!

ホクレアの定期イベントの相互メンタリングや、新規事業を形にすることを目的としたグループignite! は、自分のプロジェクトや目標を発表したり、進捗をまとめたりと、考えを言語化する機会が多いので、誰かに事業内容を伝えるスキルも磨かれます。定期開催なので、ペースメーカーとしても活用できますよ!仕事をする傍ら、自分の事業も始めたいのにどうしてもあと回しになってしまう、という方は、相互メンタリングかignite! への参加をオススメします。

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