女性経営者・女性フリーランスのオンラインコミュニティ「ホクレア」は、クルーメンバーをTwitterスペースに迎えて、仕事のこと、働き方のことをお聞きするイベントを定期開催しています。


今回は、海外在住クルーYukiさんに登場いただきました。
現在、旦那さんの海外赴任に帯同して、中学1年生と小学2年生のお子さんとともにオーストラリアのメルボルンにお住まいです。会社員やフリーランス、専業主婦など、ライフイベントに合わせて働き方を変えてきたYukiさんに、その時々での気づきや悩み、心境の変化を伺いました。

(聞き手:コミュニティマネージャー Yurikaさん)


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Yukiさん

IT業界にて約10年間WebディレクションやWebマーケを担当。夫のアメリカ駐在に伴い退職し、専業主婦となる。帰国後はフリーランスのWebディレクターとして活動後、NPOの正職員に転職。2020年から夫の駐在に伴いオーストラリア在住。家族は夫、子ども2人、トイプードル。


働き方を変えて気づいたこと

――Yukiさんは会社員から専業主婦、フリーランスと、ライフイベントに合わせて働き方を柔軟に選択されてきました。これまでの経歴を伺えますか?

新卒で入社したのはIT系企業でした。そこから2回転職しているのですが、IT業界というところはずっと変わらず、10年ほど会社員として、Webディレクション、Web広告の分析や運用、クライアントへの提案などに携わる仕事をしていました。3社目にいたときに結婚して出産、その子が2歳半になるころ、夫がアメリカのヒューストンに転勤することが決まり、帯同するため会社を退職し専業主婦になりました。アメリカで3年間、日本に帰ってからも1年間専業主婦を続けたところで、ご縁がありフリーランスとして働くことになります。

3年半ほどフリーランスでWeb関係の仕事を続け、そのあと、人道支援のNPOの正職員として採用されました。そこで半年ほど働いたところで、今度はオーストラリアへの赴任が決まったので、せっかく入ったNPOを辞めて、専業主婦に戻り今に至ります。

ちなみに、ナビゲーターのオノリナさんと出会ったのは2社目のときで、産休に入るリナさんの仕事を私が引き継いだというご縁でした。

――オノリナさんとはそんなところでご縁があったのですね!
海外赴任に帯同すると決めたとき、迷いはありませんでしたか?


最初の海外赴任の話が出たとき、娘がまだ2歳半だったので時短で働いていたのですが、あまり責任のない仕事を任されて思うように全力投球できず、いわゆる「マミートラック」に乗ってしまったような状況でした。とはいえ、子どもが3歳になって、フルタイムに復帰するときのことを考えると、夫が家事育児を自主的にするタイプではなく、仕事と家事育児をほぼひとりですべてこなせるのかという不安も正直ありました。そんな時期だったこともあり、今の中途半端な状態を脱して、専業主婦に舵を切るのもありかなと思いました。
――お子さんが生まれる前は仕事に全力投球だったのですね。
アメリカ滞在中は専業主婦になると決めたのは、帯同ビザだと仕事ができないといった理由もあったのでしょうか?


会社によると思うのですが、私のビザは働けました。ただ、帯同者が働きにくい雰囲気があったのと、子どもがまだ小さかったので、専業主婦として過ごしました。

子どもが生まれるまでは仕事に全力投球でしたね。1社目はベンチャー企業だったので、毎日残業があるのは当たり前、週末も土日どちらかは出社していました。2社目も同じような社風で、3社目は外資系ということもあり、定時後はしっかり自分時間を確保できるカルチャーで、結婚してすぐ妊娠した私にとっては嬉しい環境でした。

そんな感じで計10年間、仕事に打ち込んできたのを辞めて、専業主婦に転身したのですが、私にとって仕事はアイデンティティの一つだったのだと気づきました。自信に繋がっていた仕事での評価や、気兼ねなく好きに使えていた収入などがなくなると、アイデンティティクライシスというか、生活の変化に気持ちがついていけず戸惑うこともよくありました。

そんな中、同僚がマネージャーに昇進したとか、友だちが転職したとか、みんなが仕事で切磋琢磨しているのをSNSなどで知ると、やはり、モヤっとするのですよね。私は仕事から離れてしまったけど、日本にいたらそういう道もあったのかな、とか考えてしまって。

今だからこそできることにフォーカスを


――ぽっかり穴が開いてしまったという感覚ですね、きっと。私もいま仕事がなくなったら、同じことになると思います。そういう、モヤっとした気持ちはどうやって解消していたのですか?

仕事をしてないからこそできることを満喫することにしました。たとえば、毎日英語を使わないといけないのも学びだし、毎日子どもと一緒にいると小さな成長もそばで見ることができるという楽しみもあります。フルタイムでバリバリ働いていると難しいことですよね。

もともと海外旅行好きで、文化の違い、新しい環境を刺激として楽しめるタイプなので、せっかくアメリカにいるのだからと、子どもが幼稚園に行っている時間を使って、現地の大学の英語コースに通ったり、アートクラスに通ったりもしていました。アートクラスでもコミュニケーションは英語なので、勉強したことを実践でき、日本ではなかなかできないことをしていました。

そういう生活を通して、夫の駐在に帯同するために退職して専業主婦を選んだ、言い方を変えると、自分のキャリアを中断した、ということに今は納得しています。もうひとつは、私、結構飽きっぽいので、ひとつの会社やひとつの働き方を何十年も続けるのは難しかっただろうなと。ライフイベントに合わせて、会社員や専業主婦、フリーランスと働き方を変えて生きる方が私らしいと気づいたので、後悔の気持ちやモヤっとした気持ちはなくなりました。

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アメリカでの習い事(アートクラス)の写真

――家族の事情で自分の生き方や働き方が変わると、自分の人生なのに舵を取れていないという感覚になりがちだと想像できますが、Yukiさんはそれを超えて今は楽しめている感じですね。ライフステージに合わせて働き方を変えるという生き方が自分らしいと気づいたのはいつ頃ですか?

アメリカから帰国してフリーランスとして働いたときに、みっちり仕事をするのではなく、家事育児も趣味も仕事もバランスよくこなせていたので、フリーランスで良かったと思いました。会社員じゃなくても自分のキャリアを積んでいけるし、自分のペースで生きているなと。

それまでは、正社員で働き続けなければ、という思い込みがあり、仕事が途切れることが怖く、転職してもブランクなしで働いていたので、そのときからは想像もできない大きな気づきでしたね。

ちなみに、フリーランスを始めたのは、新卒で入った会社の同僚から声をかけられたのがきっかけです。当時、下の子が2歳で、フルタイムは厳しいけど仕事したいなと思っていたところだったので、週3日の在宅でできる仕事はぴったりでした。専業主婦になって3、4年経ってもいたので、仕事の感覚がすっかり抜けていて、自信があまりなかったというのもあり、週3日だったら!とその仕事を受けることにしました。

――働き始めてどうでしたか?会社勤めだったときとは生活スタイルも変わっていますし、働き方も会社員とフリーランスでは違いますよね。大変だったことはありましたか?

在宅で週3日というゆるめのペースもちょうど良く、仕事の感覚もすぐ取り戻せたので、もっと仕事をしたいという気持ちになりました。ですが、残念ながら、始めて半年ほどで担当していたサイトが閉じることになってしまったのです。次の仕事を探そうと、ブランクがある女性向けのセミナーに参加したとき、そこで知り合った方からお声がけがあり、週4日の業務委託で仕事を始めることになりました。今度は、週3日は出社、残り1日は在宅というスタイルで働くことになりました。フルタイムではないので家事育児と両立しやすく、働きやすかったですね。ただ、フリーランスだと、経理など自分でやらなくてはならず、そういう業務が苦手な私にとっては大変でした。

その仕事を3年弱続けたあと、人道支援のNPOでの仕事につくことができました。ずっとやりたかった仕事だったので、夫とは「海外赴任の話が来たら単身赴任もありうるね」という話をしていました。ところが、海外赴任の話が上がった頃、コロナ禍も始まり、気軽に渡航することができなくなってしまったのです。夫が単身オーストラリアに渡って、もしコロナに罹患してしまったら、などと考えると、そこはやはり、仕事よりも家族が大事だと、帯同することを選びました。

赴任先がメルボルンだったのも決断を後押ししたことのひとつです。妹が国際結婚してメルボルンに住んでいるので、何回か訪れたこともあり、住みやすい場所だと感じていました。そういったご縁もあるし、いつかもう一度海外赴任に帯同したいという思いもあったので、NPO法人には入ったばかりで心苦しくはあったのですが、退職を決めました。

コロナ禍で気づいた母親の大切な役割


――難しい決断でしたね。オーストラリアにいらして、今はどんなふうに毎日過ごされていらっしゃるのですか?

基本的には子供たちの送り迎えをして、犬の散歩をして、家のことをしたり、のんびり過ごしています。アメリカにいたときは精力的に活動していたのですが、オーストラリアではロックダウンが長かったこともあり、そんなに動いていないです。

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娘さんに抱っこされているポッサム
タスマニアの野生動物保護センターにて


――ロックダウン生活はどうでしたか?引っ越した当時はまさにコロナの渦中といった感じでしたよね。

オーストラリアではロックダウンがかなり長く続きました。家族全員が在宅で仕事や勉強をするストレスフルな状況がいつまで続くか分からず、家族のメンタルをどうやって守るかに腐心していた気がします。

ロックダウンが続くと日々の変化がなくなってくるので、ちょっとしたスパイスが必要だと、美味しいご飯を作ってみたり、気になっていたお菓子を買ってきたり、いつもと違う父の日を祝ってみたり、そういった小さい楽しみを見つけながらやり過ごしました。

そういう場面でも、専業主婦の仕事 ーー毎日のご飯を作ったり、家族の精神的なサポートをしたりーーは、お金をもらう仕事ではないけれど、とても大事な役割なのだと改めて感じています。子どもの教育や帰国後のことなど、先々の情報収集や準備もありますしね。
以前は、外で働いてお給料をもらってこそ仕事の価値があると思っていたのですが、そういう形でなくても、充実した生き方ができているので今の私には専業主婦という働き方があっていると思います。

やりたいことを見つけたら飛び込む準備をしておきたい


――そういえば、前にバリスタの勉強を始めたいとおっしゃっていたと思うのですが、もう始めているのですか?

そう、バリスタのコースを受けてみたいなと思っています。
オーストラリアはカフェカルチャーが盛んで、スタバとか大きいチェーン店ではなく、個人で切り盛りしているいい感じのカフェがたくさんあるのですよ。朝の6時7時からから開店していて、昼過ぎの13時ごろに閉まってしまうのですが、朝はたくさんの人がコーヒーを買いに来ています。“ブレッキー(ブレックファースト)”を食べながらお喋りしている人とか、ちょっとしたコミュニティになっています。

うちの近所にも2つあって、夫が在宅勤務のときは一緒に犬の散歩をしながらよく行きます。オシャレしなくても気軽にコーヒーを買いに行ける雰囲気が好きです。

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――話を聞いていると、みんなマイペースというか、どんな感じで生活しているのか興味があります。日本と違うと感じるところはありますか?

オーストラリア人は日本人よりおおらかだと感じます。スポーツウェアとかラフな格好な人が多かったり、裸足でその辺を歩いているのを見ると、人の目をあまり気にしてなさそうです。この前びっくりしたのが、今住んでいる家を内覧したとき、不動産会社の担当者が、ヨガウェアでやってきたのです(笑)。でも、仕事はきちんとやって、格好は関係ないなと思いました。

――オノリナさんと知り合いだったというのもあると思うのですが、ホクレアに乗船を決めたきっかけは何だったのですか?

オノリナさんは行動力もアイデアもお持ちなので、ホクレアもきっと面白いに違いないと乗船を決めました。帰国後はフリーランスとして働くつもりですが、前回アメリカから帰国したときにあまりにも仕事の感覚が抜けていたので、今回は、ホクレアに入り、みなさんの話を聞いて刺激を受けることによって仕事に対する感覚を保ち続けられればと思っています。

今は夫の帯同という形でオーストラリアに来ているので、帰国時期がわからず、具体的に計画が立てられないので、せめていろんな可能性を残しておいて、やりたいことを見つけたときに動けるよう準備しておきたいという思いもあります。自分がフリーランスとして動き出すときに、クルーメンバーとコラボしたりなど、そういったご縁があればうれしいですね。

――未来につなげることを考えてのホクレア乗船だったのですね!
最後に、仕事でもプライベートでも構わないのです、Yukiさんのやってみたいこととか夢を教えていただけますか?


今のところ目標は特にないです。バリスタコースに通いたいとか、やりたいことはいろいろあります。ホクレアのブログでオーストラリア事情を書いたり、インスタでも生活の様子を更新しているのですが、もう少し頻度を上げたいですね。日本を離れていると気づくことも多いので、そういったことを発信していきたいです。

あとは、ホクレアをまだ活用しきれていないので、せっかく素敵な方々が乗船されているコミュニティなので、もっと積極的に活動したいと思っています。そういうこともあり、今日のインタビューも受けてみました。

Yukiさん、ありがとうございました!
結婚して家族が増えると、自分のやりたいことだけに生きるのが難しくなりますね。
Yukiさんのように海外赴任に帯同したり、子どもが生まれて育児に奔走したり、ライフステージが変わると、その時々でベストな働き方が変わります。いつまでも自分のキャリアに固執するのではなく、必要でないものは手放し、今しかできないことを大切に、柔軟に働き方を変えていく生き方は素敵だと改めて感じるお話でした。

ホクレアのクルーメンバーは、子育て中のママが多く在籍しているので、出産を機にフリーランスに転身したメンバーもいたりと、子育て期の働き方や悩みなども気軽に相談できる空気があります。また、みんなマイペースで活動しているので、コミュニティーのイベントなどが負担になることもありません。海外在住者もいるので、海外赴任に帯同している方もウェルカムです!

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