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今回のクルーインタビューは、デザイナーのなおこさんに登場いただきました。フリーランスのアートディレクター・デザイナーとして活躍されているなおこさんに、これまでの経歴やプライベートのこと、ホクレアを活用して叶えたい野望について伺いました。
(聞き手:コミュニティマネージャー Yurikaさん)

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なおこさん
アートディレクター・デザイナー

大学卒業後、1年間営業事務として企業に勤めたのち、エディトリアルデザイナーに転身する。デザイン事務所3社で広告や出版のデザインを経験し、2012年フリーランスのアートディレクター・デザイナーに。プライベートでは2児の母。

なおこさん主催のデザイン事務所 PORTの公式サイト
https://port-inc.com/  


営業事務からフリーランスのデザイナーになるまで


ーー今のお仕事とこれまでの経歴を教えてください。

フリーランスでデザイナーをしています。デザイナー歴は20年ほどで、独立してからは12年になります。主に二つの分野に軸を置いて活動しています。1つ目は、書籍や冊子などのエディトリアルデザイン、2つ目は、企業やサービスをPRするためのグラフィックや冊子、WEBサイトなどの制作を行っています。最近はデザイン以外にも、企画やディレクションにも関わる仕事が増えてきています。

デザイナーというと、美大やデザインの専門学校を卒業したと想像されがちですが、私は普通の大学に通っていました。大学を卒業したあとは、営業事務として会社勤めをしていましたが、会社員という働き方がしっくりこずに1年ほどで退職しました。そのあと、デザイナーに転身するのですが、最終的にフリーランスのデザイナーを目指したのは、母が家で仕事をしている姿を見て育ったので、手に職があると家庭と仕事のバランスをとりながら働き続けることができると漠然と思っていたからです。好きだった雑誌や本のデザインに携われたらと考え、デザインスクールに通ったのちにデザイン事務所に就職し、デザイナーとしてのキャリアをスタートしました。

デザイナーになってからは、デザイン事務所を3社経験しながらキャリアを積みました。
最初は雑誌のデザインを手掛けたかったのですが、雑誌の場合、月刊誌は毎月締め切りがくるなど、慌ただしい環境が多く、新人に仕事を教える余裕がないデザイン事務所がほとんどで狭き門でした。書籍にも興味があったので、ご縁がありビジネス書のデザインなどを手掛ける会社に入社することができました。社長が新人をじっくり育てようという方針でしたので、デザイナーとしての基礎やアプリケーションソフトのことなどを学ぶことができ、キャリアの基礎固めができました。2社目以降、ずっとやりたいと思っていた雑誌のデザインに転職しました。特に3社目では憧れていた雑誌や、広告媒体やグラフィックデザインなど幅広い経験を積むことができました。忙しくても長く続けられるのは、この仕事が好きなのはもちろん、自分に合っているからだと感じています。

いつかフリーランスで働こうと思っていたので、「3つのデザイン事務所を経験して学べることは学んだ」という手応えを感じたタイミングで独立しました。当時、「デザイン事務所はずっと勤め上げる場所ではなく、修行の場」という感じで、いずれ独立を目指すというのが「当たり前」だったように思います。

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なおこさんが手がけたデザインの一部

――仕事で楽しいときや、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?

3社目を退職するときに寄せ書きをもらったのですが、社長のひとことが、「『三方良し』を大切にしなさい」だったんですね。いろいろなことに対してバランスを大切にすることを意識していたので、私にとって、「売り手良し・買い手良し・世間良し」という考え方が、まさに腹にストンと落ちる言葉でした。それ以降、仕事をする上で目指している哲学なので、それにはまるような仕事ができたとき――クライアントも喜んでいて、世間の役にも立つ仕事ができたと感じることができたときに、充足感とともにやりがいを感じます。

――なおこさんっていつでも冷静なイメージがあるのですが、仕事で失敗して落ち込んだりすることはありますか?そんなとき、どうやって気分転換していますか?

もちろん、ありますよ(笑)。先日、思わぬところで ”抜け” が重なって、すごくへこみました。クライアントも私も勘違いした状態のまま進めてしまったという、コミュニケーション不足が原因です。

落ち込んだときは、人と会って話すことが1番ですね。言葉に出すことで頭が整理されますし、美味しいものを食べに行って他の話題で盛り上がっていると気分転換にもなります。夫が業界が近いので、私の仕事にも理解があるので、悩みを話したり意見を求めたりすることがあるのですが、その度に対話の大切さを感じています。

ーーわかります。人と話すって大切ですよね。
ちょっと話が変わるのですが、仕事とプライベートの切り替えはどうしていますか?趣味などハマっていることはありますか?


仕事が好きで趣味みたいなものなので、意識的に切り替えないとオンオフができないんです。小学3年生と年長の子どもがいるので、平日は保育園に迎えに行くとか、子どもたちのことや家のことを始めることで強制的に切り替えができますが、子どもたちが大きくなったときのことを考えて、何か、気持ちの切り替えができるような趣味を探さないといけないですね。

最近は、K-POPアイドルのオーディション番組をよく見ています。出演者に感情移入しちゃって、涙ながらに見ているときもあるほどです(笑)。あとは、子どもたちとキャンプに行ったり、お出かけするのもお気に入りの時間です。
子どもは成長が早いので、あっという間に手を離れてしまいますよね。喜ばしいことですが、ちょっぴり寂しさもあるので、家族で一緒に過ごす限られた時間を目一杯楽しもうと決めました。そこから新たな趣味が見つかって、オンオフの切り替えが上手にできるようになると、仕事もプライベートももっと充実したものになりそうだなと思っています。

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親子ワーケーションで訪れた新潟県南魚沼市の広場にて

複数の収入軸を持つ大切さを痛感し、ホクレア乗船を決意


ーーホクレアを見つけたきっかけと入会した理由を教えてください。

ホクレアを知ったのはSNSの広告でした。ちょうど、出産やコロナ禍を経て、仕事の不安定さを痛感し、やはり収入源は複数あった方が良いと考えていたときでした。広告がぱっと現れたんです。気になってクリックしたら、ナビゲーターがオノリナさんで……実は以前、ホクレアの前身であるリズムーンで、フリーランス夫婦として取材を受けたことがあり、ご縁を感じて入会を決めました。

――すごいご縁ですね!実際に乗船してどうですか?気に入ってるところや活用しているところを教えて欲しいです。

クルーメンバーの業種が多様なところが気に入っています。デザイナーコミュニティーに同業仲間はたくさんいるのですが、他の分野で活躍されている方との繋がりも欲しいなと考えていたので、世界が広がった感じがしてワクワクしています。

あとは、複数の収入軸を得るというコンセプトに共感している人が多く乗船しているので、メインの仕事を持ちながらも、自分の事業を企画して、計画を立て、アクションを起こしている姿を間近で見ることができます。これはホクレアならではの良さだと思いますね。月一のトークイベントでは、女性経営者など第一線で活躍している方の話も聞けるので、刺激を受けながら学びにもなっています。

活用しているのは、相互メンタリングやignite! です。クライアントワーク以外に、自主プロジェクトを進めたい気持ちがずっとあったのですが、クライアントワークのように締め切りがないと、なかなか進まなかったり頓挫してしまったりというのが悩みだったんです。ホクレアに乗船してからは、週の頭に目標を宣言して、次の週に振り返りと進捗発表を行ったり、毎月の相互メンタリングに向けて壁打ちの準備を整えたりと、タスクの締め切りのような感じでスケジュールを立てられるので、モチベーションを保てて助かっています。

――ご活用いただきありがとうございます!そういっていただけるとこちらも嬉しいです!
最後に、なおこさんの野望や今後チャレンジしたいことを教えてください。


現在主軸にしているエディトリアル・グラフィックデザイン以外に、中〜小規模事業者様に向けたデザインサポートサービスももう一つの軸にしていきたいと考えています。

エディトリアルデザイナーという仕事は、作るものや企画は予め決まっていて、それを形にしていくことが専門ですが、もう少し前の段階、例えば事業やサービスを始めたい方のアイディアを整理するところから関わるなど、お悩み相談のところまで幅を広げたサービスを提供したいと考えています。

もう一点は、せっかくホクレアに乗船しているので、複数の収入軸を得るべく事業をゼロからスタートすることにチャレンジしたいと思っています。いろいろと相談できる環境も整っていることですし、ビジネスの理解を深めながら事業アイデアを絞っていきたいと思います。

ーー色々と花開くのが楽しみですね!目標進捗会でも共有いただくのを楽しみにしています!



なおこさん、ありがとうございました!
オノリナさんとはリズムーンのインタビューからのご縁とは驚きました。
なおこさんが乗船された理由のひとつ、複数の収入軸を持つことはフリーランスにとって重要なことですよね。コロナ禍において多くのフリーランスが痛感したことと思います。ホクレアでは、収入軸のひとつとして自分の事業を始めたい、加速したいというメンバーが、それぞれのペースで行動を起こしています。なおこさんのように、まだ具体的には決まってはいないけど、刺激を受けながら、学びを得ながら狙いを定めていきたいという方も乗船大歓迎です!

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